MSI GeForce RTX 3090 GAMING X TRIO 24Gのサーマルパッド交換(バックプレート側のみ)
- 背景および準備
- 結果
- 温度低下は張り替え前で 100℃ 、張り替え後で 94℃ となり、6℃の低下を確認.
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- 測定時のminerはGMinerでオプションは
--lock_cclock 1095 --mclock 1300 --pl 76
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- 温度低下は張り替え前で 100℃ 、張り替え後で 94℃ となり、6℃の低下を確認.
- サーマルパッド張り替え作業
- サーマルパッド張り替え時の異物混入を防ぐため、まずGPU表面の汚れを除去する.
- バックプレートの取り外し.
- 下図緑矢印で示した11個あるネジを取り外し、バックプレートを若干スライドするようにゆっくり持ち上げると簡単に外れる. 11個のネジは全て同種なので特に場所を記録する必要はない.
- 回路がむき出しになっている部分にある金具を固定する4個のネジはクーリングファン/ヒートシンクと基盤を固定するものなので今回は触らない. 分解識別用シールが4個のネジの左上のものに貼られているのがわかる.
- 既存サーマルパッドの除去
- 基盤の汚れの除去
- サーマルパッド切り分けと貼り付け
- ①〜⑧の各部に応じたサーマルパッドをそれぞれの大きさに切り分ける. 緑の表記は厚さ3mmの、赤は厚さ2mmのサーマルパッドをしめしている.
- 各部の大きさを厚さごとに次に示す. なお、表記は縦[mm]x横[mm]となっている
- 3mm:① 10x10、② 10x11、③ 14x38、④ 15x15、⑤ 50x6、⑥ 50x6
- 2mm:⑦ 50x9、⑧ 50x9
- サーマルパッドの貼り付けは各所にあるケガキ線にそって行えばよいが、銅製ヒートプレートをまたぐ箇所(⑤⑥⑦⑧)は2種の分かれたパッドを隣り合わせでぴったりとくっつけないといけないので少し注意.
- バックプレートの取り付け
*1:クーリングファン/ヒートシンク側は分解識別用のシールがされているネジを外さないとできず、まだ保証期間中なので実施しないことにした. ただ、今回の結果からも実施したほうがよいことは確かなので、あと1年くらいしたらトライしたい. miner海外勢を見ていても2年に1回くらいの頻度でサーマルグリスを塗り替えるメンテナンスをしているようだ.
*2:昨年、海外からPCパーツを取り寄せようと計画したときに、通販利用時の為替等手数料を最小化するため、あらかじめ外貨預金を確保し、その口座で使えるデビットカードを作ったのだが、結局その計画はお流れになり、今回思い出してその決済系が利用できるか、実費としてどのくらいになるかを実測してみたかった
*3:vash01 comments on RTX 3090 MSI GAMING TRIO - changing thermalpads + backplate heatsink with fan
*4:CPU放熱グリスに付属しているプラスチック製ヘラなどの金属を傷つけないものであればなんでも良いと思う. 今回は手元にそういったものがなかったので苦肉の策で使った.
MSI GeForce RTX 3090 GAMING X TRIO 24Gのマイニングにおける消費電力
- 今回はこれを測定jp.msi.com
- 結果
- ソフトウェア表示:280w
- ハッシュレートはEthereumのもの. GMinerを使用しており、オプションは次の通り.
--lock_cclock 1095 --mclock 1300 --pl 76
- 実際の消費電力:305w(前後)
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- PCIE1:ライザーカード、PCIE2:補助電源
- この写真では合計で315wになるが、測定中にそこそこ変動しており、概ね305±10w 程度になっている模様.
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- ソフトウェア表示:280w
- メモリ温度が高くサーマルスロットリングを起こしているようなので、次回はサーマルパッド張り替えを試す.
AMD Radeon RX 6600 XTのマイニングにおける消費電力
- 今回はこれを測定
- 結果
- ソフトウェア表示:51w(下図GPU0参照)
- ハッシュレートはEthereumのもの.
- 実際の消費電力:67w
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- PCIE1:補助電源、PCIE2:ライザーカード
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- HiveOS上の表示および実測値ともに 2~3w 程度は上下に変動する.
- ソフトウェア表示:51w(下図GPU0参照)
- 測定器具について
- ElmorLabs PMD で実際の消費電力を測定
- PMDはPCIEスロット(ライザーカード)と補助電源の2系統に分けて測定できる.